転職活動をはじめに挫折を感じるときは書類選考ではないでしょうか。何社も応募してもなかなか書類が通らないと、転職できないと思ってしまいます。
僕も中途採用の応募で書類選考は全く通りませんでした。
社内SEになりたくて沢山応募しましたが通過のは少しだけ。
問題は職務経歴書の書き方にありました。応募企業が欲しい人材のことを考えて書くようになってから書類選考の通過率がかなりアップしました。
今回は相手のことを考えた書き方で書類選考の通過率をアップする方法を紹介します。
僕の書類選考の10件に対して2件の通過ぐらいでしたが、やり方を変えてからは8件くらいの確率で通過するようになりました。
書類選考が通らない理由
まずは、書類選考が通過できない理由を考えてみましょう。既に募集が終わっているということもありますが、大体は「応募要件を満たしていない」からです。
応募するタイミングによりもますが、転職サイトには満了しているのにも関わらず掲載されていてることがあります。
「応募要件を満たしていない」ということは具体的にどういうことか?を、もう少しブレイクダウンさせてみます。
以下の項目は書類選考の際に確認されるポイントだと思っています。
- 経験
- スキル
- 特性(コミュニケーション能力が高いなど)
- 学歴
- 年齢
- 健康状態
これらの項目が企業の採用基準に満たない場合、不採用になると考えます。C++ができるプログラマが採用条件なのにVBしかできなけらば落とされますよね。
この中で学歴、年齢については、どうにもできないポイントですので、これが理由で落とされる場合はどうにもできません。自分には合わない会社と割り切って忘れましょう!
ただ、応募条件を満たしているはずなのに書類選考で落とされていると考えている方は多いのではないでしょうか。
その場合、職務経歴書が応募企業に合った書き方をしていますか?
社内SEの求人なのに自分の得意なプログラミングの能力をアピールしていたりしていませんか?
中途採用の場合、現場の担当者が応募書類を見てOK/NGの判断することが多いです。時間のない中、応募書類を読むのでじっくりと読むというのは少ないでしょう。
応募要件にマッチする内容を書いていても、応募要件とは異なる内容ばかり書いていたら、マッチしている部分は読み飛ばされて不採用にされてしまいます。
なので、相手のことを考えて求人票に書かれている条件に合致するポイントをアピールしないといけません。
職務経歴書の書き方
では、どのように書いていけば良いのかを説明していきます。
職務経歴書の経験、スキル、特性を企業に合わせて書きます。嘘はNGですが書き方を工夫することはできます。
どう工夫するかと言いますと、求人票に書かれている応募要件に合わせて書く内容をかえます。
カメレオンのように状況に合わせて職務経歴書を変更することが大事です。
応募しているのが情シスならば、過去に情シスで働いていた経験を重点的に書きますし、経験がなければ、情シスの仕事に関係しそうなPC・サーバのインフラ周りやセキュリティ関連、他部署との調整力など活かせそうな内容を書きましょう。
応募先に合わせて書くのは当たり前のことでしょ!と思う方が多いと思いますが、応募が多くなったりすると出来なくなっている人が多いです。
僕が採用担当をしていた時の体験談で、即戦力でWEB系のPGを募集していたのですが、COBOLをアピールしたり、プロマネをアピールする職務経歴書が結構多かったのを覚えています。
なので、応募する前に1度、ご自身の職務経歴書を読み返してみてください。応募しようとしている企業の採用担当になったつもりで経歴を読んでみると不自然な点が多いはずです。
職務経歴書を具体的にどう書けば良いのか
職務経歴書の構成について説明した後、どの部分を変更すれば良いのかを説明していきます。
職務経歴書の構成
スタンダードなシステムエンジニアの職務経歴書の構成は「職務要約」、「職務詳細」、「活かせるスキル・経験」、「保有資格」、「自己PR」といった項目を書きます。
各項目について具体例をもとに説明していきます。この内容について問題ない方は読み飛ばしてもらえればと思います。
職務要約
いままでの経歴を分かりやすくまとめます。1番初めに読まれるところなので何をやってきて何ができるのかを分かりやすく書くことが大事です。
大学を卒業し、株式会社〇〇で5年間勤務した後、△△株式会社に転職し7年間勤務しました。その後、現職の■■株式会社に転職しました。株式会社〇〇では、入社後2年間はPGとして組込みシステムの開発プロジェクトに従事し、その後、3年間はSEとして主に業務系システムの設計、開発、テストを経験しております。△△株式会社では、SEとして業務系システムの構築・・・
職務詳細
所属歴と業務概要と主なシステム開発経験の2つの表を書きましょう。前者は全ての経歴で後者はアピールしたいプロジェクトを詳細に書きましょう。
◆所属歴と業務概要
表形式で書きます。所属、期間、業務概要を列として時系列で書いていきます。
◆所属
株式会社XXXX 資本金:1億円 売上高:20億円 従業員数:121名
◆期間
20XX年4月 ~ 20XX年12月(2年8ヵ月)
◆業務概要
携帯端末向けOSを搭載した携帯電話端末の開発プロジェクトに従事
◆主なシステム開発経験
表形式で書きます。期間、プロジェクト内容、環境、役割/規模を書いていきます。この時に何年も仕事をしていると全て書けないと思いますのでアピールしたいプロジェクトを抜粋します。
◆期間
20XX年7月~20XX年3月(9ヵ月)
◆プロジェクト内容
製薬会社/国立病院向けの自社パッケージを利用した臨床試験支援システムの導入プロジェクトに従事
[システムの概要]
臨床試験に参加する患者の検査値を集積するシステム[担当業務]
・顧客へのシステムデモ
・顧客折衝
・プロジェクト管理
・要件定義、設計、製造、テスト、保守、ヘルプデスク
・本番/テストサーバへのデプロイ
・システム監査対応◆環境
・Windows2012
・VB.NET
・ASP.NET
・IIS
・Oracle 11g◆役割/規模
プロジェクトリーダー(PG、SE)
要員数:7名
活かせるスキル・経験
応募する企業で活かせそうな経験・スキルを書きます。
・ORACLE・ASP.NET・C#・VB.NETを使ったWEBアプリケーションの開発(9年)
・FAX機や電話機などの機器との連携するWEBシステム開発の経験
保有資格
保有している資格を書きましょう。保有していない場合は欄を消しましょう。
20XX年07月 日商簿記検定 2級
20XX年10月 応用情報技術者
自己PR
自分の売りを書きましょう。ここでは求人票に掛かれている内容を考慮してを書くとベストです。
<プロジェクトマネジメント経験>
小規模ですがプロジェクトリーダーとして、プロジェクト管理の経験があります。チームワークを大事にして円滑にプロジェクトをまわすことを重視し仕事に取り組んでいます。具体的には、メンバーがコミュニケーションを取りやすいような環境作りを行います。そして、朝会など会議体を設けてプロジェクトの進捗状況、問題点等の把握を行い、早期に問題点を解消することを行っています。
どの部分を変更するか?
具体的にどの項目を企業ごとに変更するかを説明していきます。
変更する場所は職務要約、職務詳細の主なシステム開発経験、活かせるスキル・経験です。
では、どう変更していくかですが、、、大体の方は今までの経歴やスキルなど全て職務経歴書に書いていませんか?
それだとボリュームが多すぎて、採用担当者に読み飛ばされる可能性があります。応募要件に関係しないことは内容を削除するか、簡潔に書いて短くなるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少々面倒ですが、応募企業ごとに職務経歴書を変えることをおススメします。変えることで書類選考の通過率の確率が高まります。
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